廃れた病院から、一個のカセットテープが発見された。
あらすじ
2110年、6月。国家は能力を向上させる薬品【能力可視化薬 P-90】を国民に配布した。
能力を可視化し、強化し、国をさらに豊かにする...その謳い文句と共に国に広まったそれは、甘く致命的な、嘘だった。本当の名前は【能力暴走薬 P-90】。摂取した存在の《能力》に干渉し、リミッターを破壊し...爆発的に威力を引き上げ...そして、暴走させる。そんな恐ろしき爆弾のスイッチを知らずのうちに国家は押した。何も知らぬ国民は踊らされ、剥き出しにされた牙を剥く。国は混乱し、社会は崩壊する...
救いたいと言うのなら、止めたいと願うのなら今こそ抗え。
戦え。連鎖を断ち切るために。
背後に潜み嗤う影を、裁くために。
さぁ、最初の改革の始まりだ。
サナトリウムによる国民的飲料水に暴走薬を混ぜ、全国に配布したという事件…いや、異変。それをいち早く感知した国家は、善良な警官一人が【遺した】情報によって、警察による「第一前線隊」を出撃させた。第一前線隊は壊滅したが、得られた情報がいくつかあったという。今回は国家により開示されたこの情報を記載していく――/とある記者
構成員
研修医
サナトリウム、研修医。一般的に「研修医」は、医学部卒業後に厚生労働省が定める初期臨床研修に取り組んでいる医師を指します。…一般的には。以前は卒後3年目以降の医師を後期研修医と呼ぶこともありましたが、2098年からの新専門医制度では3年目から専門医の研修が始まるため、研修医には含みません。なお、研修医はサナトリウムの中で一番下の立場であり、研鑽中の身でもあるため、長時間労働となるケースも多いようです。ブラックだね。サナトリウムでは主に暴走薬を持って特攻してくる。その結果失敗しても自分が暴走するので、ある程度の戦力が削られるであろう。
助教、助手、医員、専攻医
大学病院によって名称が異なることもありますが、一般的に2年間の初期臨床研修を終えた医師は、日本専門医機構が定める所定のプログラムをこなしながら専門医を目指します。プログラムは診療科によって異なりますが、3~5年ほどで、処遇は研修医のときとあまり変わらないケースが多いでしょう。
専門医を取得したあとは、医員や助手として勤務し、能力学薬博士号を取得することで助教への昇格が可能です。助教になると、少しずつ長時間労働などは改善されるようです。ホワイトになるぅ〜サナトリウムでは主に研修医の持つ薬の量産を行っている。クオリティは圧倒的に低いが、暴走の効果自体はあるので使える。質量こそ正義。
講師
能力の使い方が上がったり、能力学薬博士号を取得すると、助教から講師に昇格する人が増えます。大学病院では診療のほかに医学生の講義や実習に関わる機会も増え、仕事の幅が広がります。頻回な日当直などの業務からは解放されていくことが多くなるでしょう。ホワイトの音ぉ〜〜〜サナトリウムでは主に研修医に対する講義と実習を行っている。ここまでならギリ使い捨てでいいと言われている。もしかしてブラック????
准教授
ランクB以降で就任するケースが多いですが、医局員のランク構成によってはもう少し前後します。准教授になると長時間労働などが少なくなる一方で、教授へのランクアップを視野に入れ、教授選に向けての準備が必要なため、能力の鍛錬や新薬開発論文の整理などに多くの時間を割くことになります。
もしかしてブラックかな????サナトリウムでは先程の通り新薬の開発と論文、それに教授への昇格を頑張ってる。
教授
教授は医局でトップの立場となり、ランクA以上の構成員が選ばれることが多いです。教授になると新薬開発等に携わる時間は減り、講演会や論文執筆などで多忙になることが多いでしょう。サナトリウムでは主に病院長の補助や、准教授以下の者達の総指揮を取っている。ブラック‥だろうな。もう確信したわ。
病院長
教授よりさらに上の立場になるには、病院長を目指しましょう。病院長はその名の通り、サナトリウムのすべての診療科の医師のトップです。したがって、責任も当然重くなり、病院運営などに時間を割くことも増えるでしょう。これでブラックが確定しましたね。今回の事件の主犯です。みんなで頑張って倒してください。
判明した者
今回の第一前線隊で遭遇した者をここに記していく。